私は昔、運転中に気を失って単独事故を起こした事がある
対向車線を越えて街灯にぶつかって止まった
単独ってところが幸いで
誰かを撥ねていたら
車にぶつかっていたら
建物に飛び込んでいたら
取り返しのつかない事になっていただろう
気がついたら救急車だったかな
とても喉が乾いていたのを覚えている
ここからが問題なんだが
車はもちろん大破で廃車
しかし運転していた私は全くの無傷
かすり傷も一つもなかった
先日この事故のことをふと思い出して
「もしかして自分は、ホントはあの時死んだのではないか」
そんな思いが出てきた
と言っても今の自分が幽霊とかそういうことではなく
あのときにすべての気を使い果たしたのではないか
生命力的なものも含めて
そういうこと
だから今の自分は動力源のない紙飛行機みたいなもん
落ちるだけ
国道を横断しながらそんなことを考えた